刑事事件の全記事を見る最終更新: 2026-03-13約2分で読めます

DV(家庭内暴力)の刑事手続き|被害届から保護命令まで

この記事のポイント

  • 被害届の提出と保護命令の申立てを同時に進められる
  • シェルターは全国の配偶者暴力相談支援センターで案内してもらえる
  • 接近禁止命令の期間は6ヶ月で延長も可能
  • 子どもへの接近禁止も申し立てることができる
この記事をシェア

DVに関連する犯罪

DVは以下の犯罪に該当する可能性があります。

  • 暴行罪(刑法208条): 2年以下の懲役・30万円以下の罰金
  • 傷害罪(刑法204条): 15年以下の懲役・50万円以下の罰金
  • 脅迫罪(刑法222条): 2年以下の懲役・30万円以下の罰金
  • 強制性交等罪(刑法177条): 5年以上の有期懲役
  • 監禁罪(刑法220条): 3ヶ月以上7年以下の懲役

保護命令(DV防止法10条)

配偶者からの暴力を受けた被害者は、裁判所に保護命令を申し立てることができます。

保護命令の種類

  1. 接近禁止命令: 被害者への接近を6ヶ月間禁止
  2. 退去命令: 共同住居からの退去を2ヶ月間命令
  3. 電話等禁止命令: 電話・メール・SNSでの接触を禁止
  4. 子への接近禁止命令: 子供への接近を禁止

申立ての要件

  • 配偶者からの身体的暴力または生命・身体に対する脅迫
  • 更なる暴力により生命・身体に重大な危害を受けるおそれ
  • 配偶者暴力相談支援センターまたは警察への相談が先行していること

違反の制裁

保護命令違反は1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(法29条)

この記事に関連する無料ツール

時効計算チェッカー

この記事の分野に関連する無料シミュレーターをお試しください。

無料で試す →

被害者の支援制度

  • 配偶者暴力相談支援センター: 相談、一時保護、自立支援
  • シェルター: 住所非公開の一時保護施設(最大2週間程度)
  • 法テラス: 弁護士費用の立替制度
  • 住民票の閲覧制限: DV被害者の住所を加害者に知られない措置

根拠条文

  • DV防止法10条(保護命令)、29条(保護命令違反の制裁)
  • 刑法204条(傷害)、208条(暴行)、222条(脅迫)
  • 住民基本台帳法11条の2(閲覧制限)

この分野の無料ツール

この記事をシェア
※ 本記事は法律の一般的な知識を提供するものであり、個別の法律相談に代わるものではありません。具体的な法的問題については、弁護士にご相談ください。

関連記事

関連するQ&A

関連する法律用語

おすすめの関連記事

刑事事件

示談交渉の方法|刑事事件における示談の進め方と金額の相場

刑事事件における示談交渉の進め方を解説。示談の法的効果(不起訴処分・量刑への影響)、示談金の相場、示談書の書き方、被害者参加制度との関係について説明します。

記事を読む
刑事事件

少年事件の手続き|家庭裁判所の審判と処分の種類

少年事件(20歳未満)の手続きを解説。家庭裁判所への全件送致、少年審判の流れ、処分の種類(保護観察・少年院送致等)、2022年改正による「特定少年」制度について説明します。

記事を読む
刑事事件

交通犯罪と免許|危険運転致死傷罪・ひき逃げの刑罰と行政処分

交通犯罪の刑罰と免許への影響を解説。危険運転致死傷罪、過失運転致死傷罪、ひき逃げ(救護義務違反)の罰則、免許取消し・停止の点数制度について説明します。

記事を読む
刑事事件

酒気帯び運転の罰金相場と罰則|飲酒運転の逮捕後の流れ・酒酔いとの違い

酒気帯び運転の罰金相場(50万円以下)と行政処分を解説。酒酔い運転との違い、逮捕された場合の手続きの流れ、免許取消しの基準、弁護活動のポイント。

記事を読む
刑事事件

万引きで捕まったら|逮捕から裁判までの流れと処分の種類

万引き(窃盗罪)で逮捕された場合の手続きの流れ、処分の種類(微罪処分・不起訴・略式・公判)、弁護のポイントを解説。

記事を読む
刑事事件

薬物事件の罰則と弁護|覚醒剤・大麻・違法薬物の違い

覚醒剤、大麻、麻薬及び向精神薬の所持・使用に対する罰則の違い、逮捕後の弁護活動、執行猶予の可能性を解説。

記事を読む
弁護士監修記事

法律の悩み、まずは専門家に相談を

本記事の情報は一般的な解説です。個別の事情によって結論は変わります。お住まいの地域の弁護士会へ早めにご相談ください。

日弁連 法律相談ガイド